何故「ミューズハート・チューニング」は有効か?

何故「ミューズハート・チューニング」はオーディオ製品の再生音を改善するのに
有効なのか?(その実証と仮説)。by 音咲か爺さんこと広瀬勝治 (2011年2月15日作成)

まず、「ミューズハート・チューニング」の概要をおさらいしておこう。


ミューズハート・チューニングは、広瀬勝治(オーディオ楽器職人)が量産オーディオ製品の基板と筐体の振動モードをアコースティックに整えることで、メーカー製量産機のポテンシャルを底上げしつつ、そのポテンシャルを遺憾なく発揮できるようにし、量産品とは思えない高品位な音楽を再現できる優れたオーディオ機器にするという手法である。電気的変更(部品の変更や回路設計の変更など)を一切加えない事で、機器に対して余計なストレスを掛けずに、余裕を持って量産オーディオ機器のポテンシャルを底上げすることが出来る。又、広瀬勝治本人が一台一台を叮嚀に、時間を掛けてチューニングするので個体差を最小限に留めることもできる。


その主な手法は、筐体や基板に使用されている石油化学系ゴム(音を汚す最大の元凶である;注1)に代表される制振材等を排除し、替わりにfo.q(フォック:木曾興業製の強力な制振材=振動を電気信号に変換し、最終的には熱として発散させる。しかも、ミューズハート・チューニングに使うのは、業務用のfo.Qで、市販品の3倍以上,制振性能が高いものであり、使い方によっては、毒にも薬にもなる劇薬である。使い過ぎると、極端に音が死んでしまう。)製品をメインにして、後は豊富な天然素材(絹、綿、和紙、蝋、柿渋、各種木材、コルクect.)を駆使して、アコースティックな楽器をチューニングするように、オーディオ製品(アンプ、CDプレーヤー、DVDプレーヤー、DAコンバーター、スピーカーシステム、チューナー、アナログプレーヤー、ラジカセ、ミニコンポ、USB DAC、パソコン、そして、あらゆるオーディオケーブル類に至るまで)を、実際に再生音を演奏しながら、両手の指と掌の感覚と聴感のみを頼りとして、ノイズ成分のあるポイントを探し出し、それらをひとつひとつ取り除いて行き、あたかも生演奏される音楽の音が、はらはらと空間に漂い出すまでに、追い込んで行く手法である。

この手法は、ミューズハートブランドのスピーカーシステムを開発する過程(完成するまでにおよそ6年半という年月が掛かった。それも、文字通り「寝食を忘れて」と言う状態で。)で、音決めをした元プロの指揮者「生田榮;注2」とその指摘を受けて、ピアノの調律師のように、オーディオ楽器職人の広瀬勝治がスピーカーシステムをアコースティックに調整するという、二人三脚の作業の中で編み出した手法なのである。


一般の方でも、「スピーカーシステムは楽器である」という説明には、多くの方が納得していただける。しかし、その他のアンプやCDプレーヤー、パソコン、なかんずくオーディオケーブルまでを楽器であると説明すると、一様に怪訝(けげん)な顔をされるのである。 確かに,にわかには信じがたいことではある。

* 注1:制振材として使われる石油化学系ゴムや電線の被覆材であるPVC(塩化ビニール)などは、その性質上、ランダム電荷や静電気を帯び易く、これらが音を汚す原因と考えられており、実際私の耳には少なくとも汚れとして聴こえる。一方、天然素材の絹,綿,和紙、蝋、木材などは、静電気も帯びにくく、ランダム電荷もほとんど帯びず、これらをチューニング材として使うと、音が湧き水の如く、透明感があり、甘露である。
* 注2:生田榮:音楽経験は幼少よりピアノを習い、音大指揮科を卒業してクラシック音楽の経験があり、「劇団四季」と「東宝」でミュージカル舞台演奏の経験(オーケストラ・ピットで指揮)が1千回近くある元プロの指揮者。6年半に渡り、「Living music」の店長を務めていただいた。


それでは、出来るだけ、分かり易く説明してみよう。

<電気についての考察>

その前に、まずオーディオ製品やパソコンを駆動するためには、今のところ、絶対必要な電気について、おさらいしましょう。皆さんは、電気は「電流」によって発電所や蓄電池から届けられると教わった筈である。しかし、この「電流」と言う言葉が実に、曲者なのである。一般に電気の解説書には、解り易く言うと、「導体である金属の中を右巻きの渦電流で、しかも導体の表面に沿って(表皮効果という)流れる」と説明される。この「流れる」という説明から、多くの方は、導体の中をあたかも川の中を流れる水(電子が導体の中を流れて行く)のようなイメージで捉えるのである。かく言う私も、英国人で長年,オックスフォード大学で科学史を教えて来たデービッド・ボダニス著の「エレクトリックな科学革命;注3」(早川書房刊、2,100円)を読むまで、そうイメージしていたのである。ならば、どうして壁に埋め込まれたコンセントの蛇口から次から次へと、電子が流れ出して来ないのだろうかという疑問が湧くが,その答えは次の説明で、そうはならないことが解る。


* 注3:「エレクトリックな科学革命」;まさに目からウロコ状態。数式などは全く使わずに、これだけ奥深いことをやさしく分かり易く解説してくれた著者に感謝。そして、この本に登場する数々の先人達の英知と泥臭い人間模様にも魅せられた。特に、力場(電磁場)の存在こそ、現代に至る数々の通信手段や産業の源になっていることが実感できたことと、人間の五感すら全て、神経系統による極小な電磁場の伝送によって確立されていることが理解出来たことは、最大の収穫であった。是非、若い方に読んでいただきたい,必須の科学書です。電気が解明され始めてから、僅か200年ちょっとしか経っていないという事実。この世の中のことで、人間が解明して来たことなど、まさに表面上のさらにその表層の、極く一部分でしかないと確信させる内容にもなっている。


ここからは、全部で330ページに及ぶこの「エレクトリックな科学革命」に書かれている「電気」に付いての現象と偉大な科学者による発見についての膨大な叙述を、誤解を恐れること無く、ごく簡単に、かいつまんで説明しょう。

つまり、実のところ、電気が伝わるというのは、電線という金属導体の中に無数の電子が並んでおり、発電所から工場や家庭のコンセントまで繋がれた瞬間に、力場と呼ばれる「電場」と「磁場」からなる見えざる力がこの導体に沿って張り巡らされ、その力場によって、それら並んだ電子を揺らして、電力エネルギーを伝えるのである。喩えて見れば、人間を順番に並べて置き、最初の人間が、次の人間に肘鉄を食らわすと、食らった次の人間が、また次の人間に肘鉄を食らわせて、次々と伝達させるというイメージなのである。個々の電子はほとんど移動しないし、実のところ、電子はおそろしくゆっくりと、ほとんど人間が歩く早さで移動するのであり、1個の電子がニューヨークからロスアンジェルスまでたどり着くのに1ヶ月以上かかるのだ。だが、電子を揺さぶる、重さを持たない、この見えざる力場は、この同じ距離を一瞬で移動し、信号の遅れなど感じること無く、まるでそばにいるかのように、電話で恋人と会話することができるのである。

そして、この力場の中には、電気を担う部分(電場)と磁気を担う部分(磁場)が存在するのだ。つまり、ひとつの荷電粒子(電子)を揺らすだけで、ひとつの電場を発生させることが出来、そして、この最初のさざなみに相当する電場が弱まる時に、その「弱まる」と言う変化によって、新たに磁場が発生する。次に、この磁場が弱まる時、やはりその強度変化によって、あらためて電場が発生すると言うように、場の生成が無限に繰り返されるのである。
この生成は止むことが無く、はじめに電荷を揺する時こそ、ある程度のエネルギーを与える必要があるが、それさえ与えれば、あとは放っておけば良い。何十年、何千年、何億劫河沙という永遠の年月が経っても、この電場と磁場の絡み合った「電磁場」という力場に誰かが立てたさざなみは、止むこと無く広がり続けているのである。電磁場のさざなみは、空を飛ぶ魔法の絨毯の様なものであり,虚空に巨大な蜘蛛の巣を縦横無尽に掛けているのである。われわれは,こんな見えざる波が満ち溢れた大宇宙の中の地球という星に住んでいる、実に、か弱い生命体であり、普通の電線のあちこちからエネルギーを伴う波が漏れ出ていることを理解するしかないのである。だからこそ、その後の、敵の爆撃機を捕捉するレーダーや、無線通信やラジオ、テレビ、携帯電話や、われわれの頭脳に匹敵するコンピューターを支えるマイクロチップや何百キロ先にある衛星からGPS信号をキャッチして、位置情報を得たり、小惑星探査機「はやぶさ」のように60億kmの旅を経て、イトカワから奇跡の生還を果たしたりすることが出来るのである。

ということは、われわれが扱うオーディオ製品やパソコンにおいても、同様のことが当てはまる。しかも、オーディオ製品で扱う、信号電圧は通常、mV(ミリボルト)で表示されるが、ここではあえて、仕事量を表すW(ワット)に換算して、表示するとCDプレーヤーで約2W,アナログプレーヤーのMCカートリッジで約0.1〜0.7W,MMカートリッジでも僅か2W〜4W(;注4)という微弱な信号である。つまり、このような微弱な信号情報が、電流に乗せられて運ばれるのである。しかも電流は導体の表面を右巻きの渦電流で、表面に沿って流れると同時に、その絶縁体である被覆をも、滲み出して、まわりの空気をも巻き込んで、電磁場を瞬時に張り巡らせているわけである。したがって、導体に使用する金属の材質によって、当然音質は変化するし、この電線の被覆の材質によっても、当然その伝送の形質も変わるし、再生音も変わってくるのは、当然のことなのである。そして、ここでも被覆材として、音を汚さないのは、絹、綿、和紙、蝋などの天然素材が有利なことは言をまたない。それは、PVCなどの石油化学系の樹脂には,ランダム電荷が滞留し、伝送形質を歪めると言う現象が起こり、結果、音を汚すことになる。このことは、当然基板の上に張り巡らせたパターンやコンデンサーなどの部品のひとつひとつの素材の性質や性能によっても伝送形質が変わって来るわけである。

* 注4:1W(ワット);仕事量を表す単位で、1馬力(標準的な荷役馬が約228Kgの重りを1日中、引き続けた仕事量)の750分の1である。W=V(ボルト)×A(アンペア)で表す。

<音楽や人の声はあくまで、空気中を伝わる音波によって運ばれると言う事実>

皆さんは、空気というものをどう把握されているだろう。鳥の羽根なんかより、とても軽いものと言うのが,一般的な理解の仕方であろう。確かに、上空10,000m以上にわたって、開放された状態では「空気のように軽い」という理解は正しいのである。しかし、一旦密閉された空間においては、相対的には、「非常に濃密で重いものである」という理解が正しくなるのである。それは、楽しい科学実験で知られる「でんじろう先生」の段ボール箱を使った「空気砲」の実験を見れば、直ぐに納得していただけるだろう。密閉した段ボールに1ヶ所のみ、穴を空けて、煙を中に充満させた後、両の手で、段ボールの側面を強く叩くと、空けられた穴から、煙が波動砲の如く、輪になって空気中を突き進むのが確認できる。

このことは、オーディオのシーンに当てはめて見ると、スピーカーシステムのウーファーユニットやトィーターユニットが空気を振動させて、音波を波動砲の如く、部屋の空気中を突き進めさせるということの理解につながるだろう。しかも、皆さんご承知の如く、かなりの大音量で、今度は密閉された部屋中の空気を振るわせるのである。部屋にある、ありとあらゆるものが、この音波によって揺すられるのだから、ありとあらゆるものが振動するわけである。当然、近くに置かれた、ラックやそこに置かれたアンプやCDプレーヤー、DAC,アナログプレーヤーは言うに及ばずスピーカーシステムそのものやスタンド、電源BOX,信号ケーブルなど、全てが振動する。もちろん、壁も天井も床も家具もベッドも全て、また各コンポーネントの筐体や中の基板やその上に配置された部品も全て、振動するわけである。そして、物が振動すると、必ず、その物が持つ固有の音のクセが乗って出て来るのである。金はきんきらきんの音、銀はぎんぎらぎんの音、銅は鈍臭い音、鉛は鈍重な音、アルミはキーンと耳障りな音、ガラスはガラスの音というように、あらゆる物体は、そのものが持つ固有の音のクセを持って振動するのである。そこで、多くのハイエンド・オーディオメーカーさんの技術者は、これらの不要な振動を嫌って、とことん、この不要な振動を抑え込もうと、筐体に頑丈なアルミ金属の削り出しや、厚めの鋼板を使用し、底面には鉛板などや人造大理石を、内部の見えない天板や側板などにブチルゴムや石油化学系のゴムを貼り込んで、抑え込もうと躍起になるわけだが、どんなに物量を掛けようと、相対的には、振動は止めようがないのである。そして、これらは相互に複雑に絡み合って、振動する「カオス振動;注5」の坩堝(るつぼ)になっているのである。嘘だと思われる方は、システムを再生させながら、ご自身の指先で、アンプでも、CDプレーヤーでも、ラックでも良いので、それらの筐体に、恋人にでも触れるかの如く、やさしく触れて見ていただきたい。ほら、振動しているのが、はっきりと指先から伝わってくるでしょう。

*注5:カオス振動;ありとあらゆる種類の振動が入り混じっており、今後いかなるコンピューター測定機をもってしても,解析し切れない「混沌」の振動のことで、唯一、人の耳がこの「カオス振動」を解析できると私は、確信する。

結果、多くのハイエンドメーカーさんのオーディオ機器の再生音は、重心のどーんと下がった、音場表現空間の狭い、さらにノイズ成分の多い汚れた音がするのである。これらノイズ成分の多い音で、1時間も聴いていると頭が痛くなって、聴いていられないのである。そして、それを誤摩化すために、大音量再生で、こけおどしに鳴らすのだから、ハイエンドオーディオは、もうご勘弁願いたいというのが、私の本音である。また、その再生音は、私から言わせれば、まるでゴリゴリに肩凝りをした人みたいな、暗鬱な再生音にならざるを得ないのである。表題にも、述べた如く、楽器でも、人の声にしても、一旦、空気中に音が放たれたならば、はらはらと、ひらひらと、どこまでも伸びやかに漂い出て、伝わって行くものである。それが、音楽というものである。こうした音ならば、ミューズハート・チューニングシステムの再生音(;注6)のように、何十時間聴いていても、聴き疲れしないし、楽しく音楽を聴き続けられるのである。

* 注6:ミューズハート・チューニングシステムの再生音;このように、掌と指先の触感と聴感により、アコースティックにチューニングされた、非常にノイズ成分極小の音だから、何十時間という間、音楽を聴いていても、全く疲れない再生音である。

どうでしょうか。ここまで来たら、ミューズハート・チューニングが、オーディオ装置で、音楽を再生する上で、如何に有効な手段であることか、ご理解いただけるのではないでしょうか。

音咲か爺さんである、広瀬勝治はこれまで、何十人というお客様のご自宅やお店にお伺いし、目の前で、ミューズハート・チューニングを実演して見せて、どんどん音が軽やかになり、ノイズ成分が取り除かれて行き、清らかな湧き水のような透明感溢れる再生音に変化して行き、音楽がお客様のシステムから空間に漂い出して来て、地獄の音から天国の音に変化して、一様に驚愕を持って、感動していただいているのである。

あるお客様曰く、「広瀬さんは、一体、宇宙人かなにかじゃないんですか?」と言わしめたこともあります。(笑)

私は、決して宇宙人でもなければ、音楽家でもなく、シンプルな「オーディオシステムとは音楽を奏でる道具である」というポリシーを信奉し、出来るだけ安価なシステムで音楽を楽しく再生させたいと願う、虚仮(コケ)の一念のオーディオ楽器職人なのである。


<何時でも、どこにでもある静電気のこと>

皆さんもご経験済みでしょうが、冬場の乾燥した時期に、ホテルのふかふかした絨毯の上を歩いて、部屋のドアを開けようと金属のドアノブに、手を伸ばした瞬間、バチッと静電気が飛び、痛い思いをしたことを。しかし、静電気は、このように乾燥した冬場こそ、目に見えるように目立つが、年がら年中、何時でも、どこにでも潜んでいるのである。もちろん、夏場の梅雨時でさえ、そこら中に偏在していて、移動することはあっても、無くなることはないのである。ただ、湿度が高いので、見えにくいだけである。音咲か爺さんも、経験したことだが、昔の学習用の「下敷き」はセルロイド製で、毛糸のセーターなどで強く摩擦するとかなり強力な静電気が帯電する。そこで、女子の後ろから、頭の上にかざすと、長い髪の毛が一斉に「下敷き」に向かって伸びてくる。あるいは、紙を小さくちぎって、机の上に散らして置き、静電気を帯びた「下敷き」をかざすと、一斉に紙が「下敷き」に吸い寄せられて、ぴたっとくっ付くという遊びを子供の頃、誰でも、経験したのではないだろうか。

そして、このように以外にパワーを持つ、静電気がオーディオ再生に、かなり悪さをしているのである。


当店のヒット商品のひとつに、CDクリーナー液の「ミュージック・ウォーター(60ml入り,3,800円)」というものがあり、OEM先のメーカーさん曰く「純水に○×という添加剤を付加したもの」と言う。CDの盤面の両面に,シュッとひと吹き,吹きかけて、後は、やわらかい綿パフと専用のマイクロファイバー布で、やさしく拭き取るだけで、驚く勿れ,再生音が実に緻密になり、細かいニュアンスまで再現され、音と音の間の空間感が出て、音場が広がり、ミュジシャン同士の掛け合いやら、演奏の息づかいまで、表現されてしまうというクリーナーである。例の、ロスアンジェルス在住のプロのテナーサックス奏者のボブ・シェパードさんをして「イッツ・マジック・ウォーター!」と言わしめたものである。何でこんなもので、再生音がこれほどまでに、鮮明になるのだろう。それは、CDはポリカーボネイトという樹脂で作られており、このポリカーボネイトこそ、静電気の帯び易い材質はないのである。しかもCDプレーヤーは、内周から1分間に約500回転で、読み取り始めて、外周に行く程、回転数は減るものの、約200回転という猛スピードである。想像しても見てください。あの小さな薄いポリカーボネイト盤(厚さわずか1.2mm)がフルスピードで,回転する光景を。内径部をクランパーやスタビライザーなどで抑えるとしても、あたかも風車(かざぐるま)のように、ぶん廻っているのである。しかも、読み取りのピット(凹み)は、幅0.5μm、長さ0.83μm〜3.56μm(;注7)という極小である。それを780nmという極細のレーザー光で読み取っている。CD盤面に静電気が帯電していると、この微細な信号読み取りのレーザー光に悪影響(喩えれば、レーザー光を揺らせたり、歪ませたりとか)を与えて、その結果、読み取り精度が劣化して、読み取りエラーが多発して、エラー訂正の頻度が増大して、いわゆる冷たくて、硬い音というCD臭さに繋がるのではないだろうか。そこで、ミュージック・ウォーターでCD盤をクリーニングすることにより、静電気が除去され、CDの読み取り精度が抜群に向上して、エラー訂正が激減して、温かな優しい再生音になると言わざるを得ないのである。その証拠に、CDの信号面よりも、レーベル面をこのミューズ・ウォーターで拭いた方が、その変化量が多いのだ。ご存知のように、レーベル面には、印刷がされていることが多い。インクの材料はその多くが、顔料である。顔料の多くは,鉱物質から出来ている。であるから、静電気は、このレーベル面にこそ,より多く帯電していると推測出来るのである。

*注7:μm(マイクロメーター);1000分の1ミリで、nm(ナノメーター)は、10億分の1メートル。つまり1nm=0.001μm。


この事実は、当店でも取り扱っているインタービジネス㈲製のS.E.R.D.(静電気除去シート、通称サード)でも実証される。S.E.R.D.には、LP用(19,425円)とCD/DVD用(9,345円)の2種類があり、素材は全く同じで、サイズだけが、それぞれ直径30cmと12cmと違うだけである。LP用はターンテーブル・シート状(厚さ、わずか0.2mm)になっていて、その上にレコード盤を乗せるだけで、驚異的に静電気を除去し、驚くほどクリーンで、雑味のない再生音を楽しめる。CD/DVD用はCDケースのCDが納まる部分に貼り込まれていて、そこに15秒ほど触れさせて置くだけで、静電気が除去出来ると言う優れものである。このS.E.R.D.で処理した後に再生すると、このソフトにこんな音が入っていたのかと驚くほど、細部の音が鮮やかに再生され、音全体が艶やかになり、演奏者の生身の息吹までもが感じ取られることである。

ご存知の如く、レコード盤も塩化ビニールという、たいへん静電気を帯び易い材質で出来ている。特に冬場に乾燥した部屋で再生すると、パチパチとノイズが発生するのは、この静電気に原因する。

奇しくも、音溝からカートリッジの針先で物理的な振動として拾い、その振動を磁石とコイルによって、電気信号に変換するアナログレコード・プレーヤーとレーザー光でピットに埋め込まれたデジタル信号を空撮的に読み取り、DA変換して再生するCD/DVDプレーヤーとも、静電気にはたいへん弱いという共通のウィークポイントがあるというのは、皮肉なことではある。そして、この静電気は、筐体に限らず、基板や使用部品など、ありとあらゆるものに、潜んでいるのである。

いかがでしょうか。何だか「風が吹けば、桶屋が儲かる」式の、論文ではあるが、「事実は小説より、奇なり」と言います、「百聞は一見(聴)に如かず」とも言います。

是非、いちど、日頃聴かれている愛聴盤を何枚かお持ちになり、ご来店いただき、ご自身の耳で、目で、身体で、当店のミューズハート・チューニングを施したシステムの音を感じて見てはいかがでしょう。

腰を抜かすこと、請け合いである。

最後に、さらに客観性を持たせるために、以前、お客様が「ミューズハート・システム」に付いて 言及されたブログがあるので、ご紹介しておこう。このお客様は、現役の物理学専攻の大学生さんで 5歳からピアノを習っているという、たいへん耳が良く、さらにコンサートにも足繁く通われる、 クラシック音楽にもたいへん造詣が深い方である。

http://nonlinear.jugem.jp/?month=200905

長い間、お付き合いくださいまして、まことにありがとうございます。(終わり)