9/21 純国産機50Kg担いでLAXへ単身乗り込んだ!

純国産機50Kg担いでLAXへ単身乗り込んだ! by 広瀬勝治

ついに行って来ましたLAX(ロス・アンジェルス)!在住のテナー・サックス奏者ボブ・シェパードさん宅にオーディオシステム一式、約50Kgを自ら担いで3泊4日の強行軍を敢行して来ました。往路の旅程は以下のとおり。

出発:9月12日(金)成田発 16:45 UA890便 LAX行き
到着:9月12日(金)10:35 LAX着

東京とLAXで時差16時間、日付け変更線を超えて、ひたすら東へ向け、空路所要時間約10時間のため、こんな現象を起こします。とっても不思議な体験で、ちょっとハイな気分。
UAの機内食は、事務的に喉の奥にしまい込むだけのクオリティ。食べないと疲労が溜まるので、そそくさと流し込む。ワインを一杯飲んで、映画「カンフーパンダ」を見終えて、3時間ほど仮眠を取る。席は5列席の真ん中。隣は、右が胴回り140cmはありそうなメタボな中南米人の若い男性、右側の肘掛けは溢れた贅肉に、完全に占領されて、使えない。最悪のパターンだけど、左が空席なので、かろうじて左の肘掛けを占拠できた。また前が壁で、短い足も幸いして、比較的楽に伸ばせる。エコノミー症候群を避けるため、足ブラ運動をこまめに繰り返す。そんなこんなしていると、あっという間に、LAX上空に到着。ランディングもスムーズで、とりあえず落命はないなといつものことだが、胸を撫で下ろしながら、UA機を後にする。

眼下に広がる西海岸(但し、写真は復路のANA機から撮影したもの)

入国審査後、手荷物3個口をピックアップし、税関検査を経て無事、11:50空港ロビーへ レンタルCell phoneでボブさんに無事到着を知らせ、12:10荷物タクシーにてボブさん宅に直行13:00着

ボブさん宅の前の通り、実に閑静な住宅街の一画にある。

ボブさんの愛猫「ブラウニー」ちゃんが温かく、出迎えてくれた

再会の挨拶もそこそこに、即開梱作業および仮セッティング作業に取りかかり、音出しするもCDトラポが読み取り不良。輸送途中の振動、衝撃?による TL-51X-MHTのトラブルか?先行きに暗雲一気に立ち籠める。
ボブさんの仕事行きのため、止むなく12日の作業はここで、一旦終了。16:30、ボブさんの車で5分のところにある、宿泊先のHoliday Inn へチェックイン。

瀟酒な佗づまいの滞在型リゾートホテル、Holiday inn BEVERLY GARLAND

シャワーを浴びて、19:30まで、仮眠。それにしても、分不相応に豪華なリゾート型ホテルです。しかも、キングズ・ベッドルームしか空いていなくて、優に大人4人が寝てもOKな広さ。2泊で380ドル。うむー高い!しかし、ボブさんの自宅から近いことを最優先にしたので、止むなし。両替した現金の残り僅か50ドルそこそこ。ケチるぞー!

シェラトン・ホテルのロビーで開かれたジャズライブ。まことにアットホームな雰囲気で、疲れも一気に吹き飛んだ

夜20:30、ボブさんがダウンタウン近くのシェラトン・ホテルのロビーで友人達がライブをしているとのことで、ご招待していただく。ピアノ、テナーサックス、アコースティックギターと女性ボーカルという、こじんまりしたジャズライブで、観衆も約20人弱だが、アットホームな雰囲気で、スタンダードナンバーが演奏されてゆくにつれ、熱気を帯びる。22:30終了。この日は、機内で軽食の朝食を取ったのが、唯一の食事だから、もう腹ぺこで、カンパリソーダの一杯がはらわたに沁みる。目が回りそうだ。

値段はまずまずだが、そのボリュームには圧倒される。鶏の半身のローストとマッシュポテト、インゲン豆の塩茹で、 クラムチャウダーはボブさんとシェアしたが、半分でギブアップ。

ボブさんも夕食がまだというので、ロスでも、有名な24時間オープンのファミレス「パントリィー」に直行する。ここは、1927年オープンというから、まさに老舗中の老舗。店内は深夜というのに、人種も様々、年齢も様々なお客でいっぱい。入り口で待つこと約10分。ようやく席に案内される。ボブさんのおごりで、私は、チキンのローストとクラムチャウダーを注文、約18ドル、ボブさんはチキンハンバーガーで、約11ドルと値段はまずまずだが、その量の多いことには驚いた。優に日本の倍はある。まったく繊細さとは無縁の世界だ。ふたりとも半分かたづけたところでギブアップ。残った料理はボーイさんに言って、テイクアウトし、翌日の朝食に化けた。夜1時前にホテルに送って貰い、TVでニュースを見て、就寝。実に長—い長—い一日が終わった。

翌13日(土)は、ドント・デスターブで朝11時半まで、ベッドでまどろむ。おかげで、疲れはすっかり取れた。今日こそ頑張るゾー!
ボブさんの仕事の都合で、本格的セッティングは14:00からスタート。依然、TL-51X-MHTの読み取りが不安定で、音が途切れる。内心は焦ったが、おくびにも出さず、中国人の指圧師よろしく、両手の指先で、TL-51X-MHTの天板の触診を試みる。筐体のあるポイントを押すと順調にプレイするが、そこを外れると途端に音が出なくなる。カバーを外して、内部を精査するが、見た目ではどこも異常がない。どうやら、CDトランスポートとDACを接続するデジタルケーブルが怪しい。そこで、ボブさん手持ちのケーブルに交換して見た。音は悪いが全く問題なくプレイできる。やっぱりオーディオFSKのデジタルケーブルの接触不良が原因だ。RCAピンケーブル端子を開けると案の定、半田付けが甘く、指で押すと、いとも簡単に線が外れてしまった。いわゆる芋半田だ。名人先生でも、上手の手から水が漏るということだ。半田付けをやり直して、再接続。やったー!!見事な鳴りっぷり。さすがFSKケーブルの本領発揮。不安そうに眺めていたボブさんの頬もゆるむ。よかったー、私も胸を撫で下ろす。
そこに、ボブさんの日本人の友人で、アキラさんが通訳のため、わざわざ車を駆って来てくれた。アキラさんはLAXに在住で、もう30年にもなるという。著名なミュージシャンのマネジャーを長年勤めて来た人物で、マイルス・デイビスのマネジャーも一時期勤めたこともあるという、スタジオ録音現場にも精通した人である。当然耳もいい。私のブロークン・イングリッシュもここで、封印。お陰で、ひたすら、システムの音のチューニングに専念できた。Fo.Qの制振材を適材適所に使って、音質を追い込んで行く。30分も経つと、音質は見違えるほどクリアーになり、奥行き感、音場感ともに増してきて、リアルな音楽空間がボブさんのリビングルームに立ち現れた。これには、ご両人とも、びっくりされていた。特に、ボブさんはお気に入りのCDを次から次へと掛けて、友人の癖のある演奏ぶりが聴こえて来たなどとご満悦だ。アキラさんにも、率直なところどうかと、感想を求めたところ、「日本でこんなに音の良いスピーカーが出来たのは初めてではないですか」と太鼓判を押してくれる。うーむ!はるばる太平洋を渡って50Kgのシステムを担いで来た甲斐があるというもの。

セッティング&チューニングが完了して、お約束の記念撮影。ボブさんの嬉しそうな笑顔が印象的だ。なを、今回ボブさんに納めたシステムの概要は次の通り。CEC TL-51X-MHT、DA-53-MHT、AMP-6300-MHT、MuseHeart S-2C-GSX、電源ボックス、オヤイデ電気OCB-1EXs、オーディオFSK、SPケーブル、デジタルケーブル、RCAピンケーブル、電源ケーブルである。

そこで、さらに彼らを驚かせるべく、Magicと称して、fo.Qのリマスター・リング「DS-25」のデモ、静電気除去シート「S.E.R.D」のデモとたたみかける。どれも彼ら二人を驚かせるのに十分だったが、最後のMagicと称して、実演して見せた10月中旬発売予定のMuseHeartのCD/DVDクリーニング液「Music Water」でCDをクリーニングして、見せたところ、これには二人とも、吃驚!大仰天で、ウケまくった。これは1液式で、CDの盤面に僅か2、3滴をたらし、柔らかな化粧用のパフ等で、万遍なく拭き、最後に乾いた眼鏡拭きで残った水滴を拭き取るというだけのもので、特にレーベル面もクリーニングするのが、味噌である。本当に信号面は、ピカピカになり、虹色が美しく輝く。するとどうだろう、これが同じCDだったのかと思われるほどに、音に鮮度が増し、今まで聴こえなかった微細な背景音までが聴こえて来て、リアルさが増すのだ。CDにもこんなにきちんとした情報が刻み込まれていたのかと驚かされる。何よりも演奏者の息づかいまでもが伝わってくるかのような雰囲気感が出てくる。企業秘密なので、詳しいことは余り、明かせないが、基本は超純水だから無味無臭の単なる水にしか見えない。ボブさん曰く、「It's Magic Water!」。いえいえ、これは「Music Water」ですって。60ml入りで、予価2,800円・税込を予定。乞う!ご期待!

最後に、ボブさんにシステムの感想を聴いてみた。
" These Museheart speakers have so much depth, detail and accuracy. The music feels real, absolutely pleasing."
「ミューズハート・スピーカーは、奥行き感があり、細部にいたる描写力、そして何よりも正確な再現力があり、音楽をリアルに感じ取ることが出来ます。完璧に満足です。」

ありがとう、ボブさん。制作者冥利に尽きるお言葉です。
ああ、まだ一つ、確認作業が残っていたです。DA-53-MHTにはUSB端子が搭載されていて、パソコンの音楽信号も再生できる。ボブさんの書斎はリビングルームの隣の部屋だから、Air-Macで飛ばして、ハードディスクに溜め込んだライブラリーの音楽を楽しめる。こちらも、ボブさんに取っては、大きな魅力のひとつ。もちろん、問題なく、いい音で再生が出来た。チューニング作業16:30完了。今回は、従来のラックにセッティングしたわけだが、新しく注文した楓材の家具が2週間後に納入されるというので、さらに見栄えも、音質もグレードアップ出来そうだ。今回のシステムは、見栄えもシンプル・イズ・ベストで、リフォームしたリビングルームを明るく爽やかに演出することが想像できる。ボブさんは、毎月1、2度友人を招いて、ホームパーティを開くというから宣伝方をよろしくお願いして来た。夢は芋づる式にLAXにミューズハート・スピーカーが拡販出来たらと、膨らむ。その日の夕食は、完成祝いに、ボブさんが行着けのイタリアン・レストランでご馳走してくれるというので、アキラさんと3人で連れ立った。こぎれいなレストランで、美味しいワインと炙りベーコン入り野菜サラダ、パルメザンチーズとソーセージ入りパスタ、そして特大のピザに舌鼓をうちながら、多いに語らった頬にLAXの夜風が、ひんやりと心地良かった。(了)